なぜ、カンボジアですか?
カンボジア王国(Kingdom of Cambodia)・・・
インドシナ半島の中央に位置し、大河メコンと東南アジア最大の湖トレンサップ湖の自然の恵みに支えられています。またアンコールワットを始めとしたかつてインドシナ半島を支配したアンコール王朝の栄華をしのばせる数々の貴重な遺跡群は世界遺産としても有名です。
1953年にフランス統治の時代を経て独立しましたが1975年にポル・ポト政権が成立し、内戦が激化。その後国連が紛争の解決に乗り出し、1993年に新生カンボジア王国が誕生。現在は、治安や経済の復興へと着実に歩みを進めています。しかし、ポル・ポト政権時代に、国を平和で豊かに発展させていく政治・司法・ビジネス・教育のリーダーとなるべく多くの命が失われたことが、今この国の発展に影響し、国の未来を担う子供たちの教育インフラがハード・ソフトともに極端に不足している状況です。
1993年以降、日本を含む世界各国の支援団体やカンボジアの政治家たちが、多くの学校を建設してきた結果、2009年の教育省データによると全国に小学校は6,565校、中学校は1,122校、高等学校は349校あります。数から見ると決して少なくない数のようですが、問題は学校教育の質にあるようです。教師の数が不足していることに加えて、教師の社会的ステータスが低いため、生活を支えるために多くの教師が副業を持っており、収入の多い副業の方に力を入れてしまっている背景があります。また家業を手伝うために学校に行けなくなる子供が多いという現状です。そこでまず私たちができる協力として、教育インフラの整備、青少年・女性の自立支援として日柬技術教育センターの建設・運営、子供支援として苦学生のための学生寮「共生の家」を建設・運営をいたします。また技術教育センター内に学校保健センターを設置し、学生をはじめ、地域の子供たちの健康管理を行う広域こども健康管理事業を実施し、子供たちの保健衛生の向上に努めます。
私たちひとりひとりが放つ光は小さな一灯かもしれませんが、たくさんの仲間が集まることで小さな一灯も温かくて大きな陽の光となり、カンボジアのそして延いては日本の子供たちの将来を明るく照らす道しるべとなることと強く信じ、多くの仲間たちとふれあって、つなぎあってこのカンボジアにおける支援活動を行ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。