経済的理由や医療施設の不足などにより、カンボジアには病気になっても
満足な医療が受けられない子どもたちが今も数多くいます。
私たちは、子どもたちが元気で健やかに育つように、病院を開設。運営支援を行っています。
カンボジアの未来の発展のために、子どもたちの健やかな成長は不可欠です。
また、カンボジアへの企業誘致・観光客誘致の面でも医療インフラの整備は重要不可欠です。
私たちは、日本の医療関係者、カンボジア教育省も交えて話し合いを交わし、2017年にシェムリアップ市郊外に「日本カンボジア友好記念アンコール共生病院(Angkor-Japan Friendship International Hospital)」を開設。
ICU機能も有した総合病院として、地域住民およびシェムリアップ滞在中の外国人へ医療サービスを提供しています。
所在地:シェムリアップ市郊外
延べ床面積:1827.60㎡
病床:37床(一般病棟29床、特別病棟6床、ICU2床)
診療科目:内科・外科・成人病検診・歯科・眼科他(X線、臨床検査機器装置)
院内施設:手術室、集中治療室、救急処置室、臨床検査室、X線撮影室、心電図検査室、歯科治療ユニット
支援病院:西京都病院・琵琶湖大橋病院・こうのす共生病院・深圳市羅湖区人民病院(中国)・共生会松園病院・大田保健大学・フォレストデンタルクリニック他
ポルポト派によるカンボジアの不幸の歴史は、今も医療面に深い傷跡を残しています。当時、インテリ層とみなされた医療従事者が多く粛清されたからです。
現在でも、先進国では予防や治療が可能な病気にもかかわらず、カンボジアでは適切な医療サービスがうけられずに病気に罹り重症化してしまったり、時には命を落としてしまうこともあります。
多くの村々では病気になっても、村人は数キロ離れた病院へ歩いていくしかありません。車やバイクを持っていなく、タクシーに払うお金がないからです。
子ども、特に赤ちゃんには定期検診が必要ですが病院までの距離がネックとなり検診や予防接種が受けられないケースもあります。
ユニセフ世界子供白書2017版によると、カンボジアの5歳未満児死亡率の死亡率は日本の約10倍、1歳未満の乳児死亡率は13倍、新生児死亡率に至っては16倍にものぼります。
国 | 5歳未満児 死亡率 |
乳児死亡率 (1歳未満) |
新生児 死亡率 |
---|---|---|---|
カンボジア | 31 | 26 | 16 |
日本 | 3 | 2 | 1 |
安定した病院運営には、医療人材の育成がかかせません。 私たちは、地域のドクター・看護師・臨床検査技師・薬剤師など医療人材の技術・知識向上を 目的とした育成も行っています。 また、研修生の受け入れも行い地域全体の医療・福祉に貢献しています。
当院は、多くの個人の篤志家の皆様、医療関係者を含む企業様・団体様からのご支援を受け運営しています。
金銭面でのご支援の他、ボランティア診療や設備の寄付、衛生指導、病院運営のノウハウ共有などさまざまな側面で支えていただいています。
日本カンボジア友好記念アンコール共生病院のようすをご覧ください。
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